アトピー咳嗽の診断について

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慢性に咳が出る時に考えられる病気に咳喘息やアトピー咳嗽、副鼻腔気管支炎症候群、肺癌、気管支結核、慢性気管支炎、喘息などがあります。
その中では咳喘息が最も多いことが知られています。
そして前者2つは乾いた咳など特徴が似ているために初診時での区別がつきにくい病気となってしまいます。
アトピー咳嗽の診断基準としてはヒューヒューなどの喘鳴や呼吸困難を伴わない乾いた咳が3週間以上続くことが挙げられます。
そして気管支拡張薬に効果を示さないことも条件になります。
また、アレルギー疾患の既往歴があるなどアトピー素因を示唆する初見や誘発喀痰中好酸球増加の1つ以上を認めることも挙げられます。
そしてヒスタミンH1拮抗薬又はステロイド薬で咳の発作が消失するという診断基準が設けられています。
つまり、この疾患の診断は、まず初めに気管支拡張薬を投与してみて無効で抗ヒスタミン薬や吸入ステロイド治療で効果が認められたら断定されるという治療的診断となってしまいます。

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アトピー咳嗽は喉のイガイガ感があり、昼間はそれほど咳はでません。
そして、この咳は温度差のある空気や受動喫煙、運動などによって気管にアレルギー反応は起こり生じてしまいます。
就寝時や深夜から早朝、起床時、早朝の潤に多く起こり咳のために寝不足に悩まされたり体力的に辛くなってしまいます。
そして、アレルギー体質を持ちホルモンバランスが崩れやすい中年女性に多いという特徴があります。
咳喘息も3週間以上乾いた咳が続き、アレルギー体質の人に多くみられ、昼間ではなく夜間から早朝にかけて咳がひどくなることからアトピー咳嗽とよく似ています。
しかし、こちらは気管支の病気となり気管支拡張薬に効果が認められます。
また、咳喘息は気管支喘息の始まりのケースが多く、症状が治まってからも気管支喘息を引き起こさないように吸入ステロイドを3から6ヶ月使用し続ける必要があります。
一方、アトピー咳嗽の場合、気管支喘息への移行は認められていません。
ですから、アレルギー反応を抑制するヒスタミンH1受容体拮抗薬やステロイド薬で症状が治まれば投薬を中止することができ、予後良好な疾患といえます。

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